行列に並ぶコスト

久しぶりにスポーツ観戦をする機会があったが、競技場に着くまでのいくつかのシーンで行列ができていた。

•最寄り駅からのバス
多分、100人以上並んでいた。

•近隣のコンビニ
店の中で列が折り返しており、20組ぐらい並んでいた。

バスは無料ではあるものの明らかに1台の収容人数を超えており、何往復かする
時間を待たなければならない。
歩いても15分ぐらいなので明らかにそちらの方が速い。
コンビニも10分ぐらいは待たなければならないと思う。近隣の個人商店では飲み物とつまみを全く並ばずに買うことが出来た。

スポーツ観戦のようなシチュエーションはある種特殊だとしても、普段街中でも行列を見かける事がしばしばある。

•ラーメン屋
•銀行ATM(給料日後)
•開店前のデパート

など。

行列に並ぶ事に対するコストの考え方は人それぞれだと思う。並ぶのは苦にならず、時間にも余裕がある人は行列に並ぶ事のコストは低いだろう。
逆に並ぶのが嫌で、時間の余裕もない人の行列に並ぶコストは高い。
スマートフォン等の普及で並んでいる間暇はしないという意見もあろうが、それでも気温が高かったり低かったりしても我慢しなくてはいけなかったりトイレに行けなかったりするという制限された環境である事は間違いない。

ボーダーライン

例えば最近であれば原発に賛成か反対か、などという問いがあるが、原発に反対だった人が賛成に意見を変えた時に、
180度意見が変わった、一貫性がないなどと批判を浴びることがある。

仮に賛成を100、反対を0として「どちらでもない」という選択肢がなく、どちらかの意見を表明するしかない状況があったとすれば51(かなり微妙だが、どちらかといえば賛成)の人も100(完全に賛成)の人も同じ「賛成」にカテゴライズされてしまう事がある、

51の意見を持っていた人が新しい情報を得たり、何らかのきっかけで49の意見に変わる事は容易に想像がつくが、その際「やっぱり反対」と言うとすごく叩かれてしまうという訳だ。

意見を変えた背景やプロセスが明示されていればそれが納得できるか判断すれば良いと思うが、「一貫性がない」事のみにフォーカスしてしまうと本質を見失ってしまう。

スマホの功罪

先日電車に乗っていた時の事。
隣に前屈みで座っていた高校生のスマホ画面が自然に見える角度で、何気なく見ていた。
メモ帳を開いてメモしたり、twitterを見たり、興味のある言葉を検索したり、
ひっきりなしにアプリを切り替えて違う事をしている。友達からLINEやメールが来ればすぐにそれを見るであろうことは想像に難くない。
スマートフォンの弊害については諸説あるが、恐らく集中力が身に付きにくいであろう事は身をもって体感した。
スマートフォンが普及した事で、ものすごく便利になった事が多いが、一方で人々が物を考えなくなったというのもまた真実かもしれない。
調べれば疑問はすぐに解決するし、忘れかけていることを懸命に思い出す必要もない。
人間を1つのデバイスだと仮定して、検索エンジンを巨大な外付けハードディスクだと考えれば、内蔵ディスクに情報を持っておく必要はない。かと言って、じゃあ何も覚えたり学ぶ必要はないのかか、というとそういう事でもないと思う。色々な物事を学んでそれらを組み合わせる事で新しいアイディアが生まれる
はずで、情報の蓄積や思考するプロセスを経て醸成されるのが知識だと言えよう。

継ぎ足しで作ったタレ

よくテレビ番組などで焼き鳥屋、鰻屋の紹介などの際「この店では、創業以来継ぎ足しで作ったタレを利用しています」などと紹介されている。なぜポジティブなニュアンスで紹介されるケースが多いか考えてみた。

熟成されて深い味わいが出る
毎日何分の一かタレを使うとして、タレの構成要素の大部分は入れ替わるはずだが、年を経るごとに熟成されて味わい深くなる、という説。

味が大幅に変わらない
継ぎ足すタレと残っているタレの比率にもよるが、残っているタレの方が多い場合、味があまり変わらない可能性が高い。毎日変わらない味を提供し続けていて、当たり外れがない、という説

肉や魚を何度も漬けることによって旨味が移る

肉や魚の旨味がタレと混ざり、複雑な味わいを醸し出しだす、という説


意外と、面倒臭いので新しく作ったタレを古いタレに足していた店がもっともらしく宣伝したりしたのが始まりだったり…



信頼性の話

全てにおいて、100%信頼出来るものはないと感じる。
システムは止まるし、人間はミスをし、完璧に見える仕組みにも抜け漏れがある。
重要なのはその事実を認識し、万一の事が起きた時のためのリカバリープランを
用意しておく事だと思う。
まさかこんな事が起きるとは思わなかった、と嘆くよりも、その状況を受け止め
速やかにリカバリープランを実行する事が大事だ。

同じ著者の本を買う時は気をつけよう

特にビジネス書等のジャンルで良く見られるが、複数著作がある著者の本を買うと似たような内容が書いてある事がよくある。
(または「この内容は拙著◯◯に詳しい」など)


上司や同僚との飲み屋談義でも、「その話は前に何回も聞いたよ…」というシーンがよくあると思うが、人は自分の得意な事や武勇伝については何度でも語りたい(書きたい)ものなのだろう。
 

アンパンマンが子供に人気の理由

久しぶりにアンパンマンのアニメを見る機会があった。

小さい子供は総じてアンパンマンが好きである。
最近では自分でタブレットを操作してYoutubeを見ている子供もいると聞く。
なぜ人気があるか理由を考えてみた。

  1. 毎回オチが同じ
子供は同じ遊びを何回も繰り返しやる事が好きだ。なかなか飽きる素振りを見せない。
ワンパターンの展開にする事で逆に子供のハートをガッチリ掴んでいるという仮説が成り立つ。

  2 .  キャラがわかりやすい
顔がアンパンで出来た「アンパンマン
顔が天丼で出来た「天丼マン」…
単純明快だ。
あまり複雑な内容が理解出来ない子供にもわかりやすいキャラ設定が人気の秘密であるという仮説。

   3. 「ごっこ遊び」に向いている
子供は大人やアニメキャラクターのマネが好きだ。
「アンパンチ」「バイバイキン」などの
ショートフレーズが真似しやすく人気の秘訣だという仮説。

「なぜあるものが好きなのか」という問いに対してなかなか明確な回答をする事は難しいが、こんなあたりに人気の秘密があるのではと感じた。