進化の過程

物事の進化の過程で、不必要な物が生まれてくる。
例えば、人間の虫垂。
かつては善玉菌の備蓄に重要な役割を果たしていたが、今では食糧事情の大幅な改善により臓器としては機能を果たしていないとされる。
車が普及して馬車が不要になったり、ワープロが普及してパンチャーが不要になったように、物事の進化によって不要になるものが出てくるが、両方が併存したり、不便さを感じていながらもそれを使い続けるケースはあるので、移行期間が発生する。
現在は、ちょうどその移行期間ではないかと思う。機器や通信インフラが飛躍的に発展・普及し、物理的に移動する意味が減少している。また今までは長年の経験で得たスキルや人づてに見聞きして蓄積されたノウハウが一瞬にして検索出来るようになり物事が陳腐化するスピードが急激に速くなった。
しかし意思決定のプロセスや慣習は昔のまま変わらない事も多く、皆どこかで疑問を感じながらそれに従っているのではないかと思う。