寛容な社会

  • 混雑した電車で体が触れただけで、すごく不快そうに睨みつける
  • 報告資料のフォントが一部違っているだけで厳しく指摘し、やり直しをさせる
  • ネットショッピングで注文した商品が時間指定に10分間に合わなかっただけで配達員に悪態をつき、SNSにアップする

よくある話だと思う。
経済成長の鈍化、少子高齢化、何が原因かはわからないが、どうも昨今の社会は寛容さを失っている気がしてならない。

昨今よく見られるシチュエーションとして、芸能人が不倫したと聞けば
「イメージが壊れた」
「信じてたのに」
などと宣い、好奇の目で見る。

TVに映る姿はその人の一部(仕事上のキャラクター)でしかないし、「信じてた」などというのは完全に後付けであって、普段は対象の人物に興味すら持っていなかったというのが実態だろう。
犯罪を犯したわけでもなく、あくまで個人的な問題に対して全力で叩き、引退や休業に追い込む行為は異常だと言わざるを得ない。

人々が古き良き時代に持っていた優しさや余裕を失ってしまったのか、はたまた昔から民衆はゴシップ好きなものであり、単に発信する手段を持っていなかっただけなのかを知る由はないが、もう少し寛容な社会を皆で志向してもよいのではないかと思う次第。